第30号 2003年

公開講演

吉田 宏晢

科学技術時代における悟りと救い

Werner Gabriel

Philosophisches Denken als Weg zur Erlosung.
Ein interkultureller Vergleich

特集1 科学技術時代における悟りと救い

小出 五郎

科学技術システムの功罪

K.リーゼンフーバー

作成的理性と意義の肯定
――科学・技術の時代における宗教の未来に向けて――

木村 清孝

仏教的思惟の可能性――華厳と禅を中心に――

特集2 仏教と臨床心理学

田中 康裕

分析心理学における「自然(nature)」と「本性(nature)」

恩田 彰

仏教と心理学――心理臨床への適用――

研究論文

吉田 杉子

F.ハスチンとA.スミスの説くスペクテイター概念の比較考察

川端 伸典

内村鑑三とルター

寺田 ひろ子

ゲーテとへーゲル――「自由」という理念をめぐって――

高橋 誠一郎

司馬遼太郎のトルストイ観――『坂の上の雲』と『戦争と平和』をめぐって――

松岡 幹夫

宮沢賢治の共生倫理観における法華経信仰と真宗信仰の相互浸透

角田 玲子

『歎異抄』についての比較的考察――西田幾多郎の真宗解釈を手がかりに――

側瀬 登

道元と波多野精一における時間構造――非連続の連続性――

相楽 勉

構想力と行為的直観――三木清と西田幾多郎における行為論の意義――

宮野 真生子

九鬼周造とハイデッガー――実存概念をめぐって――

今村 純子

「詩」をもつこと――シモーヌ・ヴェイユと鈴木大拙――

橋 柃

後期西田の自然哲学――二十世紀物理学と後期西田の場所的論理――

槻木 裕

空へと至る基本的“論理”と矛盾率

鈴木 一男

「所有」再考――自己性ということを念頭に置きながら――

半田 栄一

宗教と科学の進化・統合――東洋の宗教とユング心理学の持つ意味――

甲田 烈

<常に・すでに>と<逆対応>――宗教体験のモデル化をめぐって――

田中 かの子

宗教史の縁起性と啓示性
――その識別から還元までの多次元的時間について――

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