比較思想学会

特集　和辻哲郎と比較思想

田中　久文

基調講演　和辻倫理学における間文化性
――『倫理学』を中心に――

頼住　光子

趣旨説明

　

シンポジウム

田中　美子

経験に根ざす思想

廣澤　隆之

和辻哲郎の仏教理解

清水　正之

具体的普遍と特殊の間――和辻哲郎と比較思想――

研究論文

太田　和彦

ハイデッガー道具論および和辻風土論の環境思想への寄与
――〈最適動線〉概念の導入――

田島樹里奈

「死の哲学」と「不可能なもの」
――田辺元からJ・カプートへ――

冲永　宜司

矛盾と偶然――形而上学的次元のふたつの相――

森村　修

「種の論理」におけるメタフィジックス
――ドゥルーズ哲学から見た田辺の実践哲学――

湯川　敬弘

西周「哲學」の成立に見る比較思想的思索

斎藤　真希

法然と親鸞の人間観の相違

吉村　均

ナーガールジュナ（龍樹）の理解を基盤としたチベットと日本における仏教の展開

岩崎　陽一

情報の信頼性の問題をインド哲学から考える

今村　純子

伝統と創造――シモーヌ・ヴェイユと加藤周一――

堀　　邦維

キッチュを論じた三人の欧米知識人
――ブロッホ、グリーンバーグ、エリアス――